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IMGP1566.JPG先日、仕事で出雲へ行った折、出雲大社(いずもたいしゃ)にお参りしてきました。出雲大社と言えば、国譲りで有名な、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をおまつりしている大社(おおやしろ)です。そして、大国主大神と言えば、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)の神話が思い浮かびます。

私は子どものとき、『いなばの白うさぎ』のおはなしが大好きでした。母に本を読んでもらうたびに、海水で洗って全身ひりひり状態の白うさぎに、完全に感情移入していました......。
その本では、私の記憶では、挿絵はちゃんとサメになっていたと思うのですが、出雲中央図書館の方の話によると、地元ではサメのことを本当に和邇(わに)と呼ぶそうです。それで、わにをワニ(クロコダイル)と勘違いして、サメがワニになっている挿絵がついた『因幡の白兎』の本が世に出回ってしまったんだ、とあらためて納得しました。

IMGP1569.JPGさて、出雲大社の中にも、大国主大神と白兎の像がありました。うん、やっぱり、兎は可愛い! 逆光でしたが写真を撮ろうとしていたら、横で若者4人組がこんな会話をしていました。
「因幡の白兎って、有名だよね?」
「おれ、知らねえ」
「えー、有名な民話だぜ」
「そっか・・・」

私はシャッターを切りながら、心の中で、「えー、超有名なおはなしだよ。民話じゃなくて、神話だけどね。『古事記』に出てくるんだよ。あんたたち、せめて『まんが古事記』くらい読みなさい! 最近、いいのがシリーズで出てるのよ」と、つぶやいていました。いっそ、声に出して、ちゃんと教えてあげたほうがよかったかしら......。まあ、それでも、彼らは出雲大社にお参りしたおかげで、少なくとも、因幡の白兎の存在は知ったわけですから、「百聞は一見にしかず」ということで、よしとするか......。

神門通りには、こんな像がありました。うんうん、やっぱり、兎は可IMGP1580.JPG愛いですね!