このページの本文へ移動

IMGP1410.JPG駅のホーム、コンビニの前、交差点の角......。町へ出て、ちょっとあたりを見まわせば、かならずと言っていいほど、私たちの目には、自動販売機が映ります。

日本には、およそ500万台の自動販売機があるそうです。数ではアメリカがいちばん多いのですが、人口や国土面積を考えに入れると、やはり日本が世界でいちばん自動販売機が多いのだそうです。

なぜ、日本には自動販売機が多いのか? それは、もちろん、売る人と買う人、それぞれにメリットと必要性があるからなのでしょうが、日本へ遊びにきたスウェーデン人の友人は、こんなことを言っていました。
「日本って、本当に治安がいいのね! 町じゅう、いたるところに、自動販売機があるんだもの。スウェーデンだったら、すぐにこわされて、中に入っているお金も商品も、盗まれてしまうわ!」

たしかに、自動販売機というのは、外に金庫がおいてあるようなもの。と考えれば、日本の治安のよさが、自動販売機の普及に貢献していると言えなくもなさそうです。

IMGP1493.JPG日本にある自動販売機のうち、半分は飲み物の販売機です。冷たいミネラルウォーターやジュース、温かいお茶やコーヒーなど、たくさんの種類の飲み物が売られていますが、1台の機械で冷たい飲み物と温かい飲み物がえらべるのは、日本の自動販売機だけだそうです。しかも、庫内ぜんぶの商品を冷やしたり温めたりしているのではなく、そろそろ売れそうだな、という商品だけを冷やしたり温めたりして、省エネをしているんですって! ほかにも、いろいろな工夫をして、消費電力は、この20年間で70%以上も減ったそうです。こういうところにも、日本の技術力が生かされているんですね。