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今日で8月もおしまい。この数日、とても涼しくて、というか、長袖のパジャマを着たくなるほどの肌寒さでした。ひょっとして、もう夏も終わり? いやいや、そんなに甘くはないでしょう。9月は、また残暑が厳しいらしいですから。とにかく大雨の被害がこれ以上、出ないことを祈るばかりです。

さて、個人的には、8月前半は夏風邪が長引いて、まったく仕事する気にならず、ごろごろしながら本ばかり読んでいました(たまには、こういう夏の過ごし方もいいでしょう)。読んだ本のなかで面白かったのは、まずは、『窓から逃げた100歳老人』(ヨナス・ヨナソン著 柳瀬尚紀・訳 西村書店)。久々に日本語で読んだスウェーデンの小説です。英語からの訳みたいですが、訳文は軽快でよかったです。史実に関しては、とくに日本が関係するところで、「そうじゃないだろう?」と突っ込みを入れたくなる箇所もありましたが、20世紀の世界と現在のスウェーデンが舞台の壮大なコメディで、かなり笑えます。

まじめなノンフィクションでは、『消えたヤルタ密約 情報士官・小野寺信の孤独な戦い』(岡部伸・著 新潮選書)。この本は2年前に出たものですが、今回は思うところあって再々読。小野寺信氏は、ベスコフの『ペレのあたらしいふく』(福音館書店)などを訳された小野寺百合子さんのご主人で、百合子さんのことも本に出てきます。ノンフィクションのもう一冊は、『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』(田中秀雄・著 草思社)。やはり大陸での出来事は、清朝崩壊前後から見ていかないと、よくわからないですよね。この本には、宮崎龍介(『花子とアン』の龍一さんのモデル)も、少しだけですが登場します。

それから、雰囲気はがらりと変わって、『ARNE JACOBSEN ヤコブセンの建築とデザイン』(吉村行雄・写真 鈴木敏彦・文 TOTO出版)。デンマーク好き、北欧ファンには必見の写真集だと思います。そういえば、銀座の教文館のウェンライトホールの椅子が、たしかヤコブセンだったような......。